[彼女から、急に名前を呼ばれてきょとんとした。
そして、先ほどの自己紹介を聞かれていたのだと悟る]
ああ。はい。遅くなってすみません。
よろしくお願いします、アストリアスさん。
[そうして、改めてベアトリーチェに向き直ると]
私は、オトフリート・フェヒナーといいます。
もうやめてしまいましたけれど、学校の先生をしていたのですよ。だから、何か困ったことがあったら言ってくださいね。
[そう自己紹介をしたあと、探索の邪魔にならないように気を遣いながらそっと彼女と目を同じ高さにするべく膝を突き]
私の顔を、触りますか?
[視覚にハンディがある人は、手指で人の顔を判別するから。初対面では怖がらせてしまうだろうかと思いながら、そう聞いてみた**]