ごめん、その、………そのうち、言うから。[とは二人に聞こえないように、ぼそぼそと小声で告げた。ユリアンを助け起こしたので片手は握られたまま。ふと視線はゼルギウスとイレーネの方へと向けられる。イレーネににこにこされると、ちょっと詰まった。頬の赤味は、そう簡単には取れてはくれない。ユリアンが愛を確かめ合うとか言ったので、今度はこっちがきょとんとした。]あ、あれ。そうなの?[その辺の機敏は全く知らなかったので、驚いてきょとんと二人を見た。]