[そろそろ、またループの時間だ。 階段の方へと視線をやって、歩き出そうとしたとき、思いもかけない言葉を聞いた][流れ出ようとしていた涙が止まって、目を大きく開いた。 瞬く]…………。[しばらく固まって。ゆっくりと笑顔になった。 目にはまだ涙があって。幸せとは無縁で。 それでも、作り笑顔ではない表情だ]ほんとうにもう遅いですよ、露島先輩。馬鹿みたい。生きてる人、いっぱいいるのに。忘れましょうよ[手の甲で目元を拭った。 目の前には長い階段。最初の一段に足をかけて]