……鈍感男で悪かったな。[針を贈った大喧嘩の時、何気に傷ついた一言だった。変に意地を張って、その後も装飾品を用意する機会があっても指輪だけは贈ってこなかった。それは少しばかり心残りなことだったりもした]……どんなものでも。お前以上のものなどないからの。[生前よりは素直に。それでも瞳を真直ぐに見つめながらは出来ず、自信に満ちた視線からちょっと顔を逸らしながら。そっと、肩を抱き寄せた]