[彼女と同じく茨がざわめくのを見ただろう。言葉は出なかった、唯、嫌な汗が滲んだ。3つの石像。争ったような痕跡。ゲルダが添えようとしたのか花の香りが僅かに残る。]
高嶺の花。
孤高の星。
[呟く言葉は誰かに向けてとも聞こえるだろう。]
地中で根は伸びているのに
光を受けて輝いているのに
それに気づかれない寂しさ
これは、…余計な話ね。
[見せていた首輪を隠すように黒髪を首元へ寄せ、ゲルダの話には同意するように首を縦に一度傾けて]
…薬のせいかもしれない
病のせいかもしれない。
不思議な力を持ってしまった人が
「私」意外にも…いたなんてね。