部屋の場所、教えて貰っても、いいかな。[上手く笑みを作れた自信はない。それでも笑ったつもりで、首を傾いで][案内された部屋。怒られてしまいそうだから周りは余り見ないことにした。真っ直ぐに机に向かい、眼鏡を置く]……ただいま、だね。やっと、帰って来れた。[遠い昔、二人で何処か出掛けて帰った時に一緒に声にした言葉。あの頃の門限よりは少し遅い時間で。聞いていたのはもう、夕日ではなくて一番星だったけれど**]