けれど、俺の力を認め、意義を持たせてくれようとしたものがいて。
……なんでか知らんが、この力を純粋に「凄い」と。
そう、認めて、慕った酔狂者もいてな。
そんな連中がいたから、俺は。
自分の力に『意味』がある、と認められた。
[さらり、紡ぐのは過去の事。
ちなみに、その『酔狂者』の事は、地味に校内史に伝説として残されていたりする]
で、だ。
そんな経験持ちの視点から言わせてもらうが。
否定されてそれに惑えば、道は閉ざされる。
物事の捉え方なんて人それぞれ、一面的な解釈だけが正しいわけじゃない。
……少なくとも、ここには。
お前の力を認め、それをあてにしている者がいる。
……依頼された、って事は、そういう事だろ。
そこを忘れなければ……答えなんて、遠くなく、転がってくるさ。