─中庭・屋台村─……っと。[結界を眺めつつ、過去を彷徨っていた意識が現へと戻る。突然の声に近くにいた白狼が怪訝そうな視線を向けるのに、なんでもない、と返して。やや冷めたコーヒーを一口、味わう]……あれから、三年……か。長いようで……でも、早いもんだ、な。[小さな呟き。肩の水晶龍が物言いたげに紫の瞳を向けてくるのに、微か、笑んで]