そうか。確かに卑怯だ。
[苦笑しながら己の首へと手を掛けるように伸ばす手を振り払うことも避けることもしない。逃げるつもりもないが、逃げられるなら仕方ないだろうとも思ったけど]
まだ…寝れない…ってことか
…ぇ?
[拒絶されるのではないかとも思えていて、少しだけ意外そうにしたのは一瞬
受け入れられた喜びが勝り意外さは消える]
ああ…なら…頼むな。
俺はまだ舞台の上で生きるから、エルザも俺の中で生き続けてくれ
[抱きしめる力も強く、近づく顔から逃げるでもなく近づいて、その口に己の口をそっと触れさせた]