─ どこかの異空 ─
[無茶な体勢から斬り上げの閃、相手を捕えられるか否かはある種の賭け。
刃から伝わる手応えは、それを為せた、と伝えてくるものの]
……ってぇ……けっこ、効いたな、おい……。
[右の腕に落ちた刃の残した傷に、零れるのはこんな呟き。
距離を取る>>793のを追うには遅く、呼吸を整え、下段の構えを取った]
……っつーか。
こっちでここまで熱くなれるってのも、久しぶりかもな。
[モンスター退治メインの冒険者稼業では、太刀のみで他者と立ち会う機会はほとんどない。
久しぶりとも言える状況に、言葉にならない高揚感が湧き上がってくるのは抑えられず。
それは、微かな笑みとして、象られる]