[男の背で灯火が踊り出すのに、視線をきつくする。 それ、とは己の魔力のことか。怪我をしていることを見抜かれていることを内心舌打ちしつつ。 指摘されたとおり、黒い霧を放てば傷として残るひび割れは酷くなるだろうが] 不自由は、していない。[声を押し出す] だから、手を出すな。[完全に、背後を守る体である*]