──────……………。[ふるりと、エーリッヒの瞼が震え、異眸の瞳が薄っすらと開かれた。白に統一された病室が外の光を反射し、赤い右目に刺激として突き刺さる。それを感じて思わず右目を閉じ、息を飲むように呼吸すると、ゆっくりと息を吐き出した]………………。[何度か瞬きをした後、ゆっくりとした動きで隻暗緑を病室内に巡らせる。全く見覚えの無い場所。自分が何故、ここに居るかが把握出来なかった。今までずっと眠り続けていたこともあって、声はなかなか出て来ず、ただただ視線を巡らせる]