―――会場―――[名前を呼ばれ、会場に入ると、途端に野次が飛んできた]『よーよー!姉ちゃん!今度は逃げ出さねえのかー!?』『ぴゅーぴゅー!かーわいー!』……。[そのような野次は気にも留めず、胸を張った様子で正面に立った]『えーと……レナーテさん?先ほどのように、途中で退場されては困るんですが……』……ごめん!今度はちゃんとやるから、許してくれ![声を張り、腕を後ろに組んだまま、深々と頭を下げた]