[そして影が己の身体を端から覆うようにして霊とは違う。生身のものへと戻ろうとしていく。こんなときまで暗くみえるのは自分らしい]泣いても構わないが、泣いて終わらず笑っとけ。そうすりゃ、嫌なことも一つ減って。いいことが一つ増える。…んじゃ、またな。[別れの言葉は、また明日。とばかりにあっけなくも、いずれまたこうなるのであろうとも思う。それは死後かもしくは来世か最後にもう一度と、エルザの口に*己の口を寄せた*]