人狼物語 ─幻夢─

72 天より落つる月の囁き


修道士 ライヒアルト

─ 遠い日の一幕 ─

[教会のピアノは、興味を惹かれながらも中々触れる事が出来ずにいたもので。
周囲とようやく打ち解け始めた頃から、少しずつ弾き始めるようになっていた。
最初は、楽譜がすぐ傍にあるもの──聖歌や神父の教えてくれる地元の歌などが主体で。

記憶の中にある歌──両親が奏でていた音色をそこに再現する事は、いつも躊躇われていた、のだけれど。

その日はたまたま、神父も姉も出かけていて。
一人きり、という事が、演奏を思い切らせていた]

……え、と。

[ピアノの前に背筋を伸ばして座り、深呼吸して記憶を辿る。
その曲をピアノではきと聴いた記憶は少ない。
旅の空、鍵盤に接する機会は決して多くなかったから。
それでも──それだけに。
白と黒から生み出されるそれは、心に深く刻まれてもいた]

(811) 2012/01/22(Sun) 15:25:49

SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
人狼物語 幻夢(和名&ver.Schwarzes) by azuma
幻夢学園 by seileitoh/日向星花
人狼審問画像 by kiku2rou
黒い森 by 坂無炳吾
トロイカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 by きりのれいん
人狼物語 星影 by kayu
バナー画像 by Silverry moon light