[こちらの困惑などは意に介さず、鸚鵡は自身の遭遇した出来事を話し、託された言葉を伝えてくる。
しばしの沈黙。
短い嘆息の後、額に手が当てられた]
……そっか。
っつーか、随分とアレな話だけど……お前、そーゆー事で人からかいはしねぇからな……。
わーったよ、とりあえず、伝言周りと行くか。
「いこ、いこー。
だれのとこ、いく?」
[鸚鵡の問い。
それに、しばし思案の色を浮かべ]
んー……カルメンのとこ、行くか。
[最初にそこへと思ったのは、少女の死を感知した時の様を思い出したからか、それとも、先にダーヴィッドと交わした言葉が引っ掛かっていたからか。
そこは定かではないものの、ともあれ、鸚鵡を肩に乗せ、歩き出した]