[だが、淡い期待も飛び出して来たローザの言葉で水泡と帰すはぁ、とゲルダは溜息を吐くと、『彼女』の口をローザの耳元に寄せ]……見ていたことはもう少し内緒、ねそのお詫びとして……期待しないで待っていてあげるよ頑張って、私を改心させてみることだねん、私もローザのこと好きだよ…………そりゃもう攫っちゃいたいぐらいに[にこりとそれだけ告げ、スッと身を離した頭のひとつでも撫でてやりたかったものの、残念手は塞がっていた]