>>812
[振り下ろした刃は焔の楯を砕く。夜空に赤の火花が散った]
あー、見事なストロンチウム。
やのーて、ハリセンで治るアホやないから剣出したんやないの!
[足音軽く屋上に降り立ち、具象化される天凰刀を眼鏡越しに見る。
空いた手の人差し指が眼鏡のブリッジを押し上げ、黄金の瞳が真紅を睨んだのを反射で隠した]
ヤーる気まんまんの癖に、なにごちゃごちゃ言うてんの。
さっさとかかっといで!
[言う前に踏み込む姿に、半身を引いてその動きを睨む。
左下段の構えから右上への斬り上げに合わせ、左足を大きく退いて右前へ出、紙一重ですり抜ける。
擦れ違う背に剣の柄を叩き降ろすは、置き土産]