[わからないままでいるよりは、ずっと。
クレイグの紡ぎに同意の頷きを向ける。
向けた眼差しの先に肯定の動きが見えると
嬉しげに綻ぶくちびる。
今ある関係をクレイグと築けただけで十分と思う。
天上青に関してであろうその言葉。
クレイグが知るコレットの叫びは知らねども
咲くことを望む者については
ミケルに死神憑きが誰かを聞いたゆえに彼女の存在が浮かんだ]
――――。
[結局『周期』がきてから言葉を交わさなかったヒト。
彼女が何を想いどのように生きたか知らぬ事に思い至り
彼女の話をきいてみたかったとも思うけれど。
同時にミケルの傷ついたような様が過ぎり
その考えもすぐに掻き消されてしまう]