[さすがに今回送ってもらうときは普通に歩いている。
もう急ぐ必要もないのだから。
ただ、繋いだ手はまだ離されることはなく。
自宅までもどったときに、玄関に置かれた葡萄酒>>3:135を見つけた]
あれ……あれって……
[見つけたものに一度瞳を瞬かせてユーリーを見上げる。
それから繋いでいた手を離して、置かれていた葡萄酒を手に取った。
かわいらしいリボンで飾られたそれは、いつか聞かされた色をしていた]
――ありがとう。
[あの騒動の中、忘れずに居てくれたことと、届けてくれたこと。
そしていまも傍に居てくれることに、嬉しそうに笑って感謝をつげた**]