─数日後・総合病院─
[親の経営する総合病院、その個室で七重は入院していた。
肩の怪我は骨こそ折れていなかったが、皹は入っていたために過度に心配した両親に強制的に療養を言い渡されたのだ]
んもぉ〜……暇。
ネットも見るくらいしか出来ないし。
[個室が故に話し相手も居らず、暇だからと我儘を言ってノートパソコンを用意してもらったが、左手が使えないために書き込む等の作業は出来ず。
完治するまで暇な時間を延々過ごすことになった。
時折晴美が見舞いに来てくれるのが救いだろうか。
現実に帰って来た時も、晴美の機転により必要以上に咎められずに済んだ。
退院したらお礼をしなきゃ、と思いつつ今日も暇潰しのネットサーフィンを続けていた]