[お互い様、とクレイグが言えば一瞬、意表つかれたようにはたと瞬く] そ、か。[対の印もつ彼の言葉が胸に沁む。空いている片方の手をその胸元に宛てがいやや俯き加減で静かな息を零した] ――…嬉しいよ。[存在を肯定されたような気がした。己の生きた『意義』にも『証』にも思えて短いながらも素直な心が言葉として紡がれる]