ふっふっふ。姉は何でも知っている――なんて、ね。知ってても、伝えなくっちゃ、意味ないんだけど。[肩を竦め、鈴をしまうとアーベルの向かいの席に着いた。手を組んで頬杖を突き、その上に顎を乗せる。先を促すように、向けられる眼差し]