[全てが終わった後。
数日振りに戻った家で待っていたのは、どこか憔悴したような母の姿]
かあさん……ごめ、なんかずっと戻れなくて……。
[その様子に、最初に口をついたのはこんな言葉。
母は小さく首を横に振り、そう、と抱き締めてくれた。
既に話は聞いていたのか、余計な事は問う事無く。
ただ、無事でよかった、という言葉と共に髪を撫でてくれる手に、感じるのは安堵]
ん……ウチは、大丈夫だった、けど……。
[喪われたものが多くて。
それが辛くて。
痛みから逃れたくて、温もりにぎゅ、としがみつく]
みんなで、お茶しよね、て。
約束したのに。
ゲルダも……カヤ、も……。