『エドガー遅いよ。わたし、先に行ってるからね。 此処をずうっと真っ直ぐ行けば大丈夫だから。』[歩き慣れない弟の足取りを煮やした姉は、そのまま真っ直ぐ駆けて行く。歩きなれたその道を取られる事無く走り抜けて。]『―――遅いなあ・・・』[どれだけの時間が経ったのか。待ち合わせをしていた場所に弟は一向に姿を見せない。痺れを切らし、しょうがないなと言った面持ちで姉は来た道を戻ろうとして。]