”破戒”[別に口にせずとも出せるが、あえて武具の名を口にする。それと同時に右手には、鈍器のようでいながら鋭さもかねそろえた。剣として矛盾した銀色の大剣が出で、己の脚を絡めようとする柔らかきガラスへと高速へと振り払い。その摩擦熱でガラスを溶かし。剣は炎を帯びる]んじゃま、いきますかね[飛び込んでくるリディアへと炎を帯びた剣を横に振りかぶり構える。――背後からの短剣に気づかぬままに]