[いつも近くで支えてくれた幼馴染たちは、既にいない。解放された今、それに感じるのはいいようもない心細さ]なんか、もう、どうしていいかわかんないよ……。二人、いてくれたから、頑張れてた、のに。これから……ひとり、で。[零れた言葉に、母は撫でる手を止めて。そうかしら? と問いかける]ふえ……?「ほんとに、一人きり、なの?」……だっ……て。[呟いて、俯く。言われている事の意味。わからないわけでは……ない、けれど]