―――控え室―――
[控え室に戻ると、ベア母が嬉しそうな表情で駆け込んできた]
『お疲れ様!
もうすっごい!期待以上!これで今年のグランプリは決まりね!』
……ははは。
さすがにそれはねえだろ。
アタイ以上に綺麗な人も、すごい人もいっぱいいたさ。
[照れたように頭をぽりぽりとかいた]
『ううん!大丈夫!この手ごたえは間違いない!
一体私がこの街に何年住んでいると思っているの!
見てなさい。最後に誰の名前が呼ばれるのかを』
はっ、はは。
さすがにこれ以上恥っさらしは勘弁してほしいんだけどな。
ま。期待しないで待っておくよ。