[やわらかに舞う風に、鸚鵡は何か感じたか。くるる、と鳴いて、こきゅり、と首を傾ぐ]
みんなに……か。
[みんな、が誰を示すのかは問うまでもなく。ふと、蒼は空を見やる]
……んで、な、カルメン。
さっき、ロートスが、ロミっ子にあったんだと。
[どう話すか、しばし、悩んだものの。
結局、言葉を飾る事無く、鸚鵡に聞いたままを告げる]
なんで話せたのかとか、そういうのはよくわかんねぇんだけど……ロミっ子から、伝言があるんだって。
[言いながら、鸚鵡を見やる。鸚鵡は傾げていた首を真っ直ぐに戻して]
「でんごんー。
『ロミは大丈夫です』ってー」
[託された言葉を、そこだけやたらと流暢に繰り返した]