…テレーズ、大丈夫かな。[最初に浮かんだのは、ほぼ同年代の盲目の彼女。諦めたようなエトの言葉を受け入れてしまうなら、彼女もこちら側に居るはずなのだ][一度、目を伏せ。上げた瞳でゆっくりと室内を見渡す]……、俺が直接、伝えられりゃ良かったけど。次の染料師に、よろしくな。[独り言にしか為らぬ言葉を置いて、一歩を踏み出す。後には何も残らないけれど――**]