─ 復旧合間>>824 ─……何でも。[ない、と言う前に回りこまれてしまった。涙の止まらないままの目がロザと合ってしまって、動きが固まってしまった]……ハンスさんも。家族、いたんだなって。[手紙を片手に持ったまま、ポツリと言う。家族っていうのはいるだけでもいいものだ。父には捨てられ、祖父も亡くなった今、自分には誰もいない。だからこそ、人の家族を奪ったという事実に、今更のように打ちのめされていた]