(とは言ったものの、これって三発が限度なんだよね……)
[と、いうもの、真面目に魔法剣の修行に取り組んでいなかったため、どうしてもレベルが低いのだ。彼の最大の魔法剣など絶大な破壊力を持っていても、一撃しか使えない。
そんな使用限界を含めてどうするべきか考えていると、ふっと顔に影がかかった。何事かと見上げれば、そこには大剣を跳躍からかかる重力をも味方にした容赦ない一撃が振り下ろされる]
ってイレーネさんの援護に回ろうかと思ってたのにぃぃぃぃぃ!
[体をなるべくイレーネと一直線になるようにし、ロミも視界に入るような位置に転がって移動する]
あ、剣が地面に触れて一回使っちゃった……。
[間抜けな話である。しかしへこたれずに五つの火の玉を同時に現出させると、それぞれにタイミングを分けながらローザに放つ。それと同時に彼自身も駆け出し、ローゼに向けて胴薙ぎの一撃を繰り出す]