─ 後日 ─
[日曜なら何時でもという返答を受け、じゃあこの日にと約束をした当日。
迷惑でなければ屋敷に迎えに、彼女が困るようなら近くで待ち合わせをしただろう。]
いい天気でよかった…それじゃいこっか、キリルちゃん。
この手は離さないように、気を付けてね。
[そう言って彼女の手を取ると、ふわりと浮かび上がり。
彼女の住む街並みが足元で小さなミニチュアのように見えるところまで連れていった。]
どう?
こうして見る街っていうのも、悪くないでしょ?
[そう言いながら微笑みかけるも、その笑みをふっと消して。]