辛いよ。切ないよ。寂しいよ。苦しいよ。優しさも、温もりも全て無くして、何もかも終わったらまた見つかるものが全部……全部無くなった。信じていれば良かった。何も考えずに信じていたかった。そして、そのまま死にたかった。もう……声が聴けない。[ただ一つ残った花さえも握りつぶし、レナーテはいつまでも泣き叫んでいた。男に出来ることは何もない。ただ、いつもと同じように、いつも以上にバカになっておどけることしか出来なかった。そうやって、ここまでやってきたのだ]