ただ、俺が何なのか解って。それでもこうして離れないでいてくれた子は、いなかったから。だから、正直言って戸惑ってる。…でも、嬉しくもあったんだ。俺から離れないでくれたことが。俺に、近付いてくれたことが。……だから。[ぎゅ、とキリルを抱き寄せて。]キリルちゃんに俺のことを、もっと知って欲しい。俺にも、キリルちゃんを教えて欲しい。───良い?[真剣な表情で、彼女の顔をのぞき込んだ。**]