[お互い様、と返した言葉が素っ気なくなったのは、言葉飾るが苦手なのもあるが。言葉尽くすよりも、その方が伝わるだろう、と思ったから]……ん。[嬉しい、と。告げられた言葉には、ただ、頷くに止めた、けれど。瞳に宿るいろの穏やかさが、同じ想いの存在を端的に示す。独りでは崩れやすい自分が、それでも誰かを支えられる、という事が。互いに支えとなれる距離感にあれるのが、純粋に嬉しかった]