[周囲を巡る、やわらかな風の感触。蒼が僅かに細められ、鸚鵡がくるる、と穏やかに鳴く]……そ、だな。誰かに移るとかは、嬉しくない。[起きた事、起こしてしまった事を思い返しつつ、呟いて]縛られたままでなく、向かうべき場所へ。[カルメンの口にした言葉に、一つ、瞬く。涙を拭う様子には、僅かに苦笑して、ぽふり、と頭を撫で、それから]……俺たちも、なのかな。縛られずに……先へ。