知りたい?それじゃ、教えてあげるよ。[色白で繊細な印象の少年だった。頷く彼の手を取って、外へ連れ出した。石を踏んで小川を渡り、木の根を伝って目的の場所を目指した。そこはミリィと前に見つけた場所だ。彼女は植物に詳しくて、クロエの知らないことを教えてくれた。薄紫の小さな花、最初に案内をしたそこは───……実のところ、ハズレであった]