[扉の向こうは、誰かの家だった。
なんとなく見覚えのある顔の魔族と、やはり見覚えのある赤い髪。
そうして、魔族となにやら魔力の火花を散らしかけている、これは知らない青い髪と、何故かトングを持った男。
料理中らしいが、なんとなくそういう雰囲気とは違う気がした。
一言で纏めるなら『カオス』というのが相応しい、ような]
……失礼した!どうやら扉を間違えた!
[思いっきりいい残して、慌てて扉を閉めた。
「触るな危険」それが今日学んだことのような気がした]
………なんなんだよ、今日はー。
[ぶっちゃけるなら、不測の事態てんこ盛りである。
もしや、神魔に会いに行って話すだけで帰ってきたせいで師匠が意地悪してるんじゃないか、とか
そんな事を考える小説家であった]