― 墓地 ―[団長の墓にはもう一回り大きな花束を手向けて祈り。一番新しい墓標の前へと進む]ミリィお姉ちゃん。間に合わなくて、ごめんね。[淡い色のストールは、次の春用に小花模様で編みかけていたもの。雪を払って、そっと掛ける]もっともっと上手になって。そっちに行くことになったときには、ちゃんとお姉ちゃん用のを作るから。許してね。[ミリィならきっと応援してくれる。そう思いながら祈った]