― 墓地 ―覚えてるよ。ずっと忘れない。これからも沢山作るから。レースも、お菓子も。教えてもらったもの、いっぱい。みんなにも、知ってもらうために。[だから安心してね、とは言葉にせず心の中で。どうか安らかにと、祈った]じゃあ、またね。[しゃがんでいた姿勢から立ち上がり聖堂の表に回ると。村からの一本道を、大小の影が辿ってくるのが見えた]