アーベルがこれを?……。すごい。[短く評して刃を置いた。彼の技に比べて、自分の仕事はまだ未熟だ。そう思わざるを得なかった。感嘆すると同時に、負けず嫌いがむくむくと頭を擡げた] …すごいね。[感嘆を繰り返すうち、胸にひとつの願いが生まれた。彼と仕事をしてみたい。彼に認められるほどの仕事がしたい──…そう思った]