[結局、アーベルと仕事をするようになったのは、…──なれたのは、クロエが独立して数年後のことである。最初から響くものがあった。見ているもの、感性が心地良く響きあう感触があった。思いが響けば、あとは技術の問題である。クロエが精魂込めて仕上げた細工は、当時の最高の出来になった]