『場』の中で、彼女が蒼花と知った時、神様と女神様が作った『しくみ』にケンカを売りました
もしも俺が人間として彼女が好きになり、共にいたいと想ったのならば。『場』が開かれる前の直前に集まる3人は、双花と俺だけになっただろうかな
この状況に持ち込めたことが、花の蜜に吸い寄せられた人狼とは違い、人間として真摯に彼女を愛した証明になると信じたから
その上で、彼女に一緒に『場』から逃げてくれるか、それとも皆の仇として俺を撃つのか、聞いてみたかった。
俺は彼女への愛、そして自分が人狼ではなく、狼にただ化けることができる人間だと証明するには、そうしなければならないと信じていたから
[勝ち目がない賭けであった。自分が好きになった彼女ならば、きっと。自分の誘いになど乗らない。あの子は自分が背負うべきものからは逃げない生まれつきの貴族様なのだから]