[>>800 そんな残念な考えは、赤い声にさえぎられる。
大ッ嫌い、とはっきりと。赤緑色の瞳の獣。結局直接は1度も逢う事はなかったが誰かはわかる。あの子に裏切られたものの気持ちを教えたのは自分なのだから]
『悪ぃな。俺はお前さんの味方はできなかった』
[聞こえたのだから、囁けるのだろう。
――クレメンスの力を持ってしても、月の女神と自分は、『場』の中にいるほどではなくとも繫がったままなのだろう。
自らが神に挑んだ証明問題は、どうも自分が命を使い切るまで挑み続けなければならないもののようだ]
それが代償だというのなら、望むところさ。クソ女神。
[時折眉間も痛むだろう。夢にも出るだろうし、引き金の重さは忘れようもない。
だが、その痛みも全て生きてゆく為には必要なものだ。
さあ、痛む体へ返ろう]