─ 生と死の狭間 ─[傷を受けて意識を落とした後。身体が軽くなるような感覚を覚えて、薄っすらと瞳を開ける。隻暗緑には床に横たわる自分の身体が映っていた]……あら、まぁ。幽体離脱……と言うよりは、流石に死んだかしら、これは。[紡ぐ言葉は焦るでもなく、穏やかなもの。倒れる自分の傍にいるカルメンの様子を見れば眉尻も下がったが、死の覚悟はしていたため、取り乱すことは無かった]