ああでも───カルにあんなこと言われてしまったし。
生きたかった、わね。
[おいてくの…?と言う言葉>>54は刹那に耳に届いていた。
駄々をこねる姿は視認出来なかったけれど、悲しませるのは本意ではなかった。
ぽつりと、後悔の声が零れ落ちる。
ふと、床を見ると自分の身体の傍にリスが佇んでいるのが見えた。
リスは騒ぎ立てることなくとても大人しくしている。
その光景に僅か、違和感を覚えた]
パラッシ……鳴かないの?
[誰かが死せば必ず騒ぎ立てていたリス。
自分が死んだと言うのに、騒ぐ気配を全く見せては居なかった]
…………まさか、ね。
[一つ可能性が過ぎるも、確信は得られず首を傾ぐに留まる。
しばらく現世を見詰めた後、他の死した者達を探そうとそちらへと意識を向けた]