人狼物語 ─幻夢─

62 空から降る星・魔獣の欠片


宮廷占星術師長 ライヒアルト

─学院北館・とある導師の研究室─

「……お、大体終わったか」

[広い空間に、テーブル一つと椅子が数脚。
後は乱雑に積み上げられた本の山が点在するその部屋の主は、手にした本のページを捲る手を止めて小さく呟いた。
その呟きに、紫色のクッションの上に寝そべっていた水晶の如き鱗の龍がす、と視線をそちらへ向ける]

『終わった? それじゃ』

「ああ、片づけが終わったら、一仕事あるな。
 ……ま、中々面白そうなモノが落ちてきたようだし、いい暇つぶしになるだろ」

[ぱたむ、と漆黒の書を閉じ、テーブルの上を見る。
視線の先のあるのは、真紅の布の上に置かれた金色の欠片]

(865) 2010/12/26(Sun) 21:45:14

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