『風』……ふうん。空の向こうから来る『風』なんて、あたし、初めて見たわぁ。
[少年の譬え>>855に小さく首を傾げる。
しっくり来ない、けれどそこに面白みも感じる、そんな表情]
おまけ。そうなんだぁ。
[飛ばした星型の幾つかが少年に傷痕を残すのに目を細め]
でもぉ、あたしもまだ本気は、使ってないのよぉ。
[少年の手甲から刃が現れる。
身軽そうな少年らしく、腕と一体化したようなその武器に、目許が僅かに緊張を帯びる]
さすがにそれが当たったら、痛そうねぇ。だからぁ――
[女は両手を天に向け伸ばす。
そこに、女と離れてふよりと浮かんでいた三日月が、すとんと納まった*]
あたしも、本気で止めるわぁ。