─宿屋─
仕方がないんだろうけどね。
俺は、島の住人に直接手を掛けた一人なんだし。
ここも…早く活気が戻ればいいんだけど。
[それがたとえ人狼であろうとも。大きくもない島では噂の広がるのも早いものだった。示された宿の静けさに息を吐く]
いや、払ってから行くよ。
踏み倒す気はないけど、この先もどこで何があるか分からないし。
[こんな事件にすら出会うほどでは、と]
大口の客?
……ああそうか。調べに来るのとか、いるんだ。
[嬉しそうではないフーゴーに、なるほどと思い立つ]
それもそうなんだけど、ね。
長く居ると、思い切れなくなりそうでさ。